Jiraとは? なぜ世界中で選ばれているの?生成AIがついたプロジェクト管理ツール
2024.12.17
「この記事を読むのに必要な所要時間は10分です」
この記事の想定読者:
転職や、新たな社外プロジェクトにアサインされたとき、久しぶりにJiraに触れる方
操作していたJiraがJIRAだと思っていたが、違和感を感じている方
「そもそもJiraってなに?」「いろんなJiraがあるみたいだけど、なにが違うの?」という方
この記事でわかること
Jira CloudとJira Service Managementの違い
JiraのAI機能について
「Jira(ジラ)」は、プロジェクト管理の効率化を図るために、世界約30万社が企業が導入しているITツールです。
2024年現在、進化を遂げてクラウドベースのSaaS型となり、日々様々な機能がアップデートされています。アジャイル開発から非IT管理・開発部門まで使える
「Jira Cloud(ジラ・クラウド)」 、
サービスデスクに必要な機能に特化した知る人ぞ知る
「Jira Service Management(ジラ・サービスマネジメント)」 など、
利用部門が欲しいと思うツールになるべく、日々機能を充実させています。
この記事では、Jiraシリーズ製品がどのようにして社内の業務を管理できるのか、
リックソフトのキャラクター
「りっくま」 さんと一緒に探っていきましょう。
はじめまして!ぼく、りっくま!Jiraのロゴが大文字のJIRAだった頃からJiraを使っているクマ。
Jiraは、JIRAだったころと比べるとずいぶん変わったクマ…。日々便利になっていくJiraの世界をみんなに知ってもらいたいクマ!
Jiraとは?世界30万社が導入している、プロジェクト管理ツール
Jiraの変遷
Jiraは、ブラウザ上で起動できるプロジェクト管理ツールです。2004年に豪州のアトラシアン社がバグ追跡ツールとして開発したのが始まりです。
Jiraの変遷図を見る!
「Jiraは一度、ソフトウェア開発者向けの Jira Softwareとバックオフィス向けの Jira Work Management に分裂していたけれど、2024年4月にJira Cloudという名称に合体したクマ。」
「このJiraの遷移について“ピッコロ大魔王だ”と例えていた人がいるクマ!わかる人にはわかる例えクマね〜」
Jira Cloudを使うと、なにができるの? ―生成AIがついたプロジェクト管理ツール
Jira Cloudは、タスクひとつひとつを「課題」として登録し、進捗状況を「ステータス」で管理します。どのタスク(課題)がどの進捗状況になっているのかを、当事者だけでなく、チームメンバーからも可視化できます。
チームを束ねるリーダーは、チームメンバーがどのタスクを抱えているのか・どのステータスのものが多いのかが可視化できます。また、ひとりのメンバーが急病などで対応できないとき、他のメンバーがスムーズに巻き取ることができます。
タスク一覧ページともいえる課題一覧画面は、「カンバンボード」 形式にも、スプレッドシートのようにフィルター分けができる「リストビュー形式」にも、ガントチャートような横長工程表で進捗を把握し、マイルストンが視覚化できる「タイムライン」、「カレンダー」 形式にも対応しています。
Jiraの生成AIは、チームメイトが業務に集中できるサポート
Jira CloudにはAI機能 がついています。2024年秋現在、タスクの経過状況を要約する文章をAIが生成したり、文章をほかのチームメンバーにもよりわかりやすく改善してくれる校正(「スペルと文法修正」機能「説明を改善する」「短縮」機能)など、チームメンバーが時間を浪費せずスムーズに仕事ができる機能をつけています。
さらに、生成AIによる「翻訳(translate)」機能もある ため、オフショア開発など言語が異なる開発者との意思疎通 にも役立ちます。
注:AI機能は、Jira Cloud Premiumプラン、Enterpriseプランの契約が必要になります。
JiraはITソフトウェア開発のプロジェクト管理、とくに「アジャイル開発」向きのツールとして有名
Jira Cloudでは、アジャイル開発に必要な「プロダクトバックログ」「スプリントバックログ」「ストーリーポイント」 などの機能を搭載し、すぐにスクラム開発ができるようなテンプレートがそろっており、Jiraの魅力の一つです。
アジャイル開発って、必要?アジャイル開発の普及率データを知る
日本政府(経済産業省、内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室)がアジャイル開発実践ガイドブックを公開するなど、アジャイル開発の後押しをしています。
DX白書2023によるとアジャイル開発の普及率は「全社的に活用している」と「事業部で活用している」を合わせても22.9% で、全体の4分の1程度しか進められていません。別の調査では、従業員数2000人以上の日本企業でもアジャイル開発の採用率は40%にとどまりました。
一方、グローバル市場を見ると、80%以上となっています。(Digital.ai
による State of Agile Report
より)
「スクラム開発をするには、とりあえず機能がそろっているJiraを使ってみる」
と、フリー版からJiraを使ってみるチームもいらっしゃいます。
非IT部門でも使える、Jira Cloud
Jira Cloudは、人事部やマーケティング部、営業部など非IT部門の方でも利用できるテンプレートがそろっています。
リックソフトのお客様でも、ソフトウェア開発の進行管理以外に、以下のようなビジネス部門のユースケースがあります。
・契約書のステータス管理
・営業活動リストと次のステータス管理(お客様からの問い合わせ管理や内部連絡APIから起票)
・部署間横断のタスク管理(依頼内容の追跡)
もうひとつのJira, Jira Service Management はなにができるの?
Jira Service Managementは、Jiraがサービスデスク業務にフォーカスした製品です。あらゆる問い合わせを受けるサービスデスク担当者 が使いやすい機能が搭載されています。サービスデスクポータル を作成し、組織内からのリクエスト(問い合わせ)を一元管理できます。
ただのサービスデスクではなく、高度なITサービスを運用するにあたって必要な機能を搭載しています。ITシステムに関する問い合わせを受けた後に付随する業務を追跡して管理できるよう、「変更実現」「サービス要求管理」「IT資産管理」「ナレッジ管理」「サービスカタログ管理」「サービス構成管理」 といった機能が備わっています。ITサービマネジメントの国際的なフレームワーク「ITIL4」に準拠しています。
本来はITシステムのリクエストに関する問い合わせを受けた後の付随業務を管理するものですが、IT部門に限らず、人事部門など全社員のリクエストを管理する担当者が活用できるものになります。
おなじ「Jiraの課題」画面でもこんなに機能が違う
・内部メモ:問い合わせをした課題発行者には見せたくない部内や開発者とのやりとりを残せるメモ機能です。
・SLA(サービスレベルアグリーメント)を設定し自動で計測。月ごと・担当者ごと・課題タイプごと・関連製品ごとのSLA達成度など、のちの振り返りに役立ちます。
・関連課題のレコメンド:過去の問い合わせ履歴から、類似のリクエストを提案してくれます。
Jira Service Managementには生成AIのバーチャルエージェントがいます!
Jira Service ManagementのPremiumプラン、Entepriseプランを契約している組織は、仮想エージェントA機能を利用できます。バーチャルエージェントは、JSMに届いたリクエストの会話対応をし、問い合わせ者の自己解決につなげるサポートする、24時間・365日営業のエージェントです。
サポートチームの負担を軽減し、ユーザーに迅速な対応を提供することが可能です。
「JSMでリクエスト管理をしているメンバーが、仮想エージェント機能を有効化してから優先度が高い業務に集中できるようになったって言っていたクマ。
あとあと、この間新しくアサインされたメンバーは、JSMの仮想エージェントに感動していたクマよ。」
どちらのJiraにも共通しているのは、カスタマイズの拡張性とアドオンの豊富さ
Jira Cloudは能動的でアジャイルなプロジェクト管理 、Jira Service Managementは、受けたリクエストをハイペロシティに対応するツール です。
Jira Cloud
Jira Service Management
プロジェクト管理
サービスリクエスト管理
そして、そのJiraに共通していることは、「カスタマイズの拡張性」と「アドオンの豊富さ」です。
Jiraのカスタマイズ性とは?
どちらにも、課題のワークフローをカスタマイズする機能があります。「このケースは承認者がXXさん、このケースはYYチームにエスカレーション」といった複雑なワークフローも設計でき、チームのニーズに合わせたプロセスを構築できます。
タスクのステータスも自由自在にカスタマイズできます。例えば、「レビュー中」や「テスト中」といったステータスや、課題タイプ「リクエスト」「バグ報告」で、その課題に適したフォーム(課題フィールド)を設計できます。
Jiraのアドオンの豊富さ
アトラシアン製品のアドオン(アプリ)として、Atlassian Marketplaceにアプリが公開されています。
PowerBIやSalesforceなど外部のサービスと連携させたい場合、代表的なツールにはAtlassian Marketplace上で接続アプリがあるパターンが多いです。
「このほかにも、SlackやTeamsとの連携性、データを蓄積してダッシュボードで見やすいなどいろいろ共通点はあるクマね。
自動化機能も2つも主流クマね?これはあえて説明しなくてもいいクマかね?
いろいろお伝えしちゃうと頭が混乱しちゃうと思うから、柔軟にカスタマイズできる 、外部ツールと結構連携できる ということだけ覚えておけばいいクマ。
ここまで読んでくれてありがとうクマ!ボクは、YouTubeでアトラシアン製品の使い方を紹介しているチャンネル
「りっくまチャンネル」 を運営しているクマ。
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